肥料の注意点
種類によってる養分や、効き始める時間、効果が切れる時間が異なります。
いつ、何に効くものかを確認して使用してください。


花の成長に必要な
N(窒素)、P(リン酸)、K(カリ)の入っている養分の量です。
効果が切れるまでの時間
効果が効き始めるまでの目安


花に必要な養分


N(窒素) 葉や茎の生長に役立つ養分で、不足すると葉色が悪くなり、茎や葉が伸びなくなります。
多すぎると徒長して病害虫を受けやすくなります。

P(リン酸) 花や果実の成長に役立つ養分で、不足すると生長が悪くなったり、花や葉の数が少なくなります。

K(カリ) 葉や茎を丈夫にし、病害虫にたいする抵抗力をつけるための養分で、不足すると茎や葉が弱くなり病気にもかかりやすくなります。


効果が効き始めるまでの目安

速効性肥料 与えるとすぐに効果を現すが、多くの物は効果が短いです。液体肥料などがこれになります。

緩効性肥料 与えると徐々に効果が現れ始め、数ヶ月効果があります。追肥として使用する場合はこれを使用します。

遅効性肥料 効果が現れるまでに時間はかかるが、ゆっくり長く効き、1年近く効くものもあります。元肥として使用されることが多いです。


活力剤

肥料の代わりではなく、植え替えなどで根をいじった時、長時間水やりができなかったなどの理由で、植物が弱ってしまった際に、一時的に回復させるものとして使用してください。




使用する土
鉢花・観葉・バスケットなどさまざまな用途に合わせた土が販売されています。
そのような土を使用してもよいのですが、自分で配合
して楽しむ場合は、植物、置き場所にあった土になるようにしてください。

市販されている土できおつけること

元肥 植物は肥料が多すぎると枯れてしまい、少なすぎると弱い株になってしまいます。
使用する前に肥料が入っているかを確認をてください。

酸度調整 多くの植物は弱酸性を好みますが、酸度調節をしていない土を混ぜると、土の酸度が変わってきてしまいます。
調整されていないピートモスは酸性なので石灰を混ぜて調節してください。


配合する土できおつけること


通気性
…乾きやすくなるが、水やりのたびに新しい空気が土の中に入るので、根の生育が良くなります。

排水性…たえず湿っていると、根腐れの原因になります。

保肥性…施した肥料がすぐに流れ出ないようになり、ゆっくりと養分を与えることができます。

有機物…適度に含む土は、有用微生物の働きを活発にし、土質を改善します

このようなことに注意をしながら清潔な土を使用してください。


土による性質の違い
赤玉土 排水性、保水性、通気性がよく、軽いです。しかし有機質を含みません。
鹿沼土 通気性、保水性がよく、軽いです。土が乾くと白っぽくなるので、乾湿が分かりやすいです。酸性が強いので、配合する際には注意してください。
腐葉土 適度な湿り気があり、保水性、排水性、保肥性にすぐれ、通気性も良いです。
ピートモス 通気性、保水性、保肥性、排水性が良いです。量を多くすると過湿になりやすいので注意してください。外国産の物は、酸性が強いので、配合する際には石灰を混ぜ酸度調節をするか、調整済みのものを使用してください。
バーミキュライト 保水性、排水性、保肥性、通気性がよく、非常に軽いです。大きな植物を植える場合は、量が多いと支えれなくなります。
パーライト 通気性が良く、とても軽いので大粒のものは鉢底土としてもよく使われます。
水ごけ 通気性、保水性は高いですが、1度乾燥させてしまうと水がしみ込みにくくなります。長いこと使っていると、吸水性が悪くなり、酸度が高くなるので注意してください。
日向土 保水性と通気性がよく、すごく軽いです。


置き場所にあわせた配合の例

赤玉土(中粒)6、ピートモスもしくは腐葉土4、緩効性肥料を規定量混ぜたもの

をベ−スとして、置き場所にあわせて他の土を混ぜると植物は元気に育ちます。


ベランダ
:バーミキュライト2 乾燥しやすいので、水もちを良くしてください。
バスケット
:パ−ライト3 落下の危険があるため、土を軽くしてください。
寄せ植え
:軽石2 密植すると蒸れやすくなるため、通気性を良くしてください。
室内
10 用土が乾きにくいため、やや小さい鉢に植えてください。
清潔なピートモスを使用したほうが良いと思います。
日陰
:軽石2 用土が乾きにくいため、通気性を良くしてください。


古い土を使用する場合

土は毎回新しい物を使用するのが1番ですが、使用した期間が短かった土なら少し手を加え、再利用することができます。

古い土の良くない理由

根詰まりをお越しやすい。

病害虫が入っているかもしれない。

栄養の一部が不足している。


解決方法
1. 根詰まりを起こす原因は、根などのゴミが混ざっているのと、みじん(細かい土や砂の粒子)が混ざっているからです。まずはそれを取りのぞきましょう。

(1) 目の粗いふるいを使い、ゴミや根を取り除く

(2) 目の細かいふるいを使い、みじんを取り除く

2. ふるいにかけた土を湿らせ、黒いビニール袋に入れ、20日程度蒸し消毒をしてください。
ある程度の病気や害虫は駆除できます。

※天候により日数は異なります。
 夏の方が短期間ででき、駆除もきちんと出来ます。


3. 蒸し消毒をした土に、市販されているリサイクル用の土を混ぜるか、腐葉土もしくはピートモスを全体の4割以上になる量を混ぜてください。リサイクル用の土には肥料が混ざっているかもしれませんが、腐葉土などを混ぜる場合は、肥料も忘れずに入れてください。

消毒などの時間が無い時も3はきちんと行なってください。

古い土をそのまま使用すると、きちんと管理をしていてもあまり奇麗に咲かなくなってしまいます